総菜コーナーの一人用商品が広くなっている現代社会。
一人暮らしの食事って、毎日のように襲ってくるタスクなので考えるのがめちゃくちゃ憂鬱ですよね。
そこで大切なのは完璧な食事を目指さないということです。もっと気楽に考えてみませんか?
この記事では、私が海外滞在中に編み出した、毎日の食事の負担を軽くする発想をお伝えします。
1人暮らしの人に「料理するの?えらいね?」というのは大反対!!
なぜ一人暮らしの食事は面倒に感じるのか
毎日の食事はなんでこんなに面倒くさく感じるんでしょうか。
その理由のひとつは、私たちは知らず知らずのうちに「こうあるべき」という思い込みに縛られているからだと思います。
特に日本人は「一汁三菜」という言葉に代表されるように、「ちゃんとした食事」へのこだわりが強いんです。
でも、毎食きちんとした食事を作ることにこだわるあまり、かえって続かなくなってしまうことも。むしろ、もっと気楽に考えることで、長く続く食習慣が見つかるかもしれません。
まず、仕事で疲れて帰ってきた後に、また料理の支度をするなんて考えただけでため息が出てきます。スーパーに買い物に行くのだって一苦労。
重たい食材を運ぶのは体力的にもきついですし、せっかく買っても使い切れずに腐らせてしまうことも。
- 買い物に行く時間と労力の確保が大変
- 重たい食材の運搬が体力的に負担
- 一人分の食材を上手く使い切れない
- 作っても余る食材の処理に困る
- 毎日のレシピを考えるのが面倒
- 洗い物の量が馬鹿にならない
それから、帰宅してからやっと食事にありつけるまでに時間がかかりますよね材料を切って、炒めて、煮込んで…。
そんなにがんばれないよ!!!というのがあなたの気持ちですよね。
ヨーロッパに学ぶシンプルな食事の考え方
日本で暮らしていると、「ちゃんとした食事」というのが何となく決まっているような気がしませんか?
でも、世界、特にヨーロッパの日常の食事を見てみると、驚くほどシンプル。
夜もメインの一皿とパンやサラダという組み合わせがごく普通なんです。毎食が完璧である必要はないという考え方から、私たちも学べることがたくさんありそうです。
実際、私が海外に住んでいた時には以下のような状況でした。
ヌテラ―はこちら。ヨーロッパにいるときに食べまくった。
一日のうちどこかで栄養をしっかり摂れば良いという考え方ですね。
一汁三菜とか、「しっかりしなきゃ」とか考えなくていいんです。まずはその思い込みを捨ててください。
お腹に入れば全部一緒!!!!
朝食は本当に手の込んだものが必要?
フランスで定番の朝食と言えば、バゲットにバターやジャム。イタリアならエスプレッソとクロワッサン程度です。むしろ、和食の典型的な朝食のように、ご飯、味噌汁、焼き魚、卵焼き、納豆という組み合わせのほうが世界的に見ると手の込んだ贅沢な朝食なんです。
彼らが朝食に求めているのは「一日をスタートさせるための必要最小限の栄養補給」という考え方。パンやシリアルなどの炭水化物と、バナナとか栄養になるものがあればいいんです。
ちなみに私の朝ごはんは、食パン(別に焼かなくても食べますw)、バナナ・牛乳です。
昼食こそシンプルに楽しもう
職場や学校での昼食時間にしっかりとお弁当をもっていったほうが食費を削減できる。でも面倒…。そうやってストレスになっていませんか?
お弁当にこだわりすぎる必要なんてないんです!!誰に何と言われようと、大切なのは、食事そのものよりも、その時間をいかにリラックスして過ごすかなんです。
昼食メニュー提案
- メニュー 1: 塩むすび 2個(家でにぎってラップでまるめる)、即席みそ汁、タッパーに詰め込んだ豚肉もやし炒め(塩コショウにケチャップでもつけておこう)
- メニュー 2: 家にある食パンに、レンジでチンしたスクランブルエッグをとりあえずつめこんだサンドイッチ、ケース買いした野菜ジュース
そんなご飯を見られるのが恥ずかしい?大丈夫です。別に周りの人はそこまであなたのごはんを気にしません。
あまにいるんですよね。「お弁当作ってきてるの?えらいねー」って声をかけてくるおじさん。これぞまさに「お弁当=しっかり作られているものである」と思い込んでいる昭和の典型。
そんな声は無視しましょう。いいですか、公園とかに逃げましょう。
これだけだとおなかがすきそう…と思ったら、もう1個おにぎりを持参しましょう。おやつにおにぎりって変ですか?まわりから何か言われそうですか?いや、気にしないでください。お腹にたまることを重視しましょう。
夜はスープを中心とした食事スタイルを
夜の食事は、スープを中心とした食事スタイルがとても理にかなっているんです。
「えっ、スープだけ?」と思われるかもしれませんが、実は世界中で見られる合理的な食べ方なんです。 世界中には具だくさんのスープを夕食の中心とする文化が存在します。なぜなら、スープには以下のような大きなメリットがあるからです。
特に注目したいのが、食材の使い切りやすさです。キャベツの半分が余っていても、スープなら残りも全部入れられます。
にんじんや玉ねぎも2~3kg単位で買って、まとめてスープにすれば効率的。しかも、冷凍保存しておけば、解凍するだけでいつでも野菜たっぷりの食事の完成です。
スープを軸にした食事メニューのレパートリー
それでは具体的に、スープを中心とした食事レパートリーをご紹介します。毎日違う味が楽しめるのでまずは一気に作ってしまいましょう。
基本の野菜の買い方と保存方法
まずは、以下の野菜を大量買いします。
- 玉ねぎ
- にんじん
- キャベツ
- セロリ
- じゃがいも
- 豚肉
- トマト
私がヨーロッパにいたときは、じゃがいも・にんじん・玉ねぎあを5kgくらいの単位で大量購入していまいたw
野菜は比較的日持ちが良く、まとめ買いしても大丈夫。むしろ、大量に買ったほうが単価は安くなります。そして、これらをまとめて下処理します。野菜を洗って、ざっくり切っります。
そしてあとは鍋に具材をごろごろ入れます。水+味付けをしたいものを入れます。
スープレシピ一覧
スープ名 | 液体 | 味付け | 具材 |
---|---|---|---|
豆乳スープ | 豆乳 | 塩コショウとコンソメ | ニンジン、玉ねぎ、豚肉 |
豚汁風 | 味噌 | なし | にんじん、玉ねぎ、豚肉、キャベツ |
トマトスープ | 水 | 塩コショウとコンソメ | ニンジン、玉ねぎ、キャベツ、豚肉 |
中華スープ | 鶏がらスープ | なし | 卵、キャベツ、ニンジン |
カレー風 | 水 | カレー粉(またはカレールー) | ニンジン、玉ねぎ、豚肉 |
え、これだけ?と思うかもしれませんが、ポイントは野菜を大きく切ってお腹を満たすこと!!二日同じものを食べてもい人は、1週間で3種類くらいのスープを食べます。
スープのアレンジで毎日の味変を楽しむ
基本のスープができたら、あとは日々のアレンジを楽しみましょう。同じスープでも、ちょっとした工夫で全く違う味わいに生まれ変わります。例えば、以下のようなアレンジが可能です。
- 冷凍うどんを入れてうどんスープに
- 溶き卵を流し入れて具だくさんスープに
- マカロニをいれてスパゲッティ風味にしてみる
- 豆腐を入れてヘルシーな一品に変更する
とはいえ、どんなに効率的なシステムを作っても、本当に疲れている日は料理すら面倒に感じることもありますよね。そんな日は、無理して作る必要はありません。以下のような選択肢も、時には必要な息抜きになります。
- コンビニのサラダチキンとカット野菜
- レトルトカレーと冷凍野菜
- ファストフード店
- 宅配弁当サービス
大切なのは、これらを「失敗」と考えないこと。むしろ、こういった選択肢も含めて、自分なりの食事戦略を作っていくのが現実的です。たまには外食で気分転換するのも立派な食事戦略の一つ。罪悪感を持つ必要はありません。
【まとめ】完璧な食事より続けられる食事を
結局のところ、一番大切なのは続けられる食事スタイルを見つけること。
毎食を完璧にしようとするから、かえって続かなくなってしまうんです。
現代の私たちは、SNSや料理番組の影響で、日常の食事に対して必要以上に高い完成度を求めているのかもしれません。
「めんどくさい」という気持ちは、当たり前のこと。それを無理に押し殺すのではなく、その気持ちと上手に付き合いながら、自分なりの戦略を見つけていきましょう
あなたなりの、気楽で続けられる食事スタイルが見つかりますように。