【外大生あるある】なぜその言語?という永遠の質問

外大生なら誰でも経験する、あの質問。
「なんでその言語にしたの?」って。
まるで就活の面接のように、なぜだかその選択理由を延々と説明することになる。
なんで経済学部にしたの?なんで商学部にしたの?なーんて多分一生聞かれないんでしょうけれどもね!!!!なぜか言語についてはその理由を聞かれる。一言じゃいえないんだよ!!!!
でも、それじゃ納得してくれない周りの人たち。結局、もっともらしい理由を後付けで考えることになる。
そう。わりとこういうのって複合的な事象なので、後付けで理由を考えることが多い。
「文化に興味があって」「その国の歴史が好きで」って言うけど、本当は授業で初めて知った文化だったりする。でも、それでいいんだよね。出会いって偶然だから。自分だけ納得していればいいのです。
だからなんか相手の回答に納得できなくても「へぇ~」って終わってあげてください。
AIの時代に語学を学ぶ意味って何?
最近は特に「AIが翻訳してくれるのに、なんで語学なんて?」って言われることが増えた。確かに、Google翻訳やChatGPTの精度はすごく上がっている。
でも、外大生をやってみてわかったのは、言語って単なる翻訳ツールじゃないってこと。
ありきたりなんですけれどもね。
その言語を話す人の考え方、文化、細かいニュアンスまで含めて理解することで、世界の見え方が変わる。
AIが翻訳してくれるのは言葉だけ。
でも、その言葉の背景にある文化や感情まではまだ伝えられない。だから、語学を学ぶ意味はまだまだあるんだと思う。
就活支援?何それ?の時代

私が在学中は、就活支援なんてほとんどなかった。自由に羽ばたいてくれっているかんじ。就活予備校なんて揶揄される大学もある。
大学→仕事でつかえるスキルを身に着けるべき、みたいな海外的な考えも理解できる。
でも、外大ってなんかちょっと違った。今は知らないけど。
ぶっちゃけ…同期でちゃんと就職した人って、実際何割だったんだろう?正確な数字は覚えていないけど、結構な人がフリーター、留学、大学院進学とか、いわゆる「普通の就職」とは違う道を歩んでいた。
でも、なんか楽しそうに生きてる人が多かった。
あと、働き始めても辞めてなんちゃら協力隊に参加したり、突然放浪の旅に出た人もいるときく。というわけで、私は卒業以来、大学の子たちと全然会っていないのである…涙。
あ、ちなみに俳優の鈴木亮平も、今はカナダにいる光浦靖子さんも外大生。なんか、自分の道を行っている。
「何してもいいのよ」って感じで、ポジティブに自分の道を見つけていく。そんな外大生の気質があったのかもしれない。
ぶっちゃけ私は、「普通の道」に行こうと頑張りすぎて、それで、なんかしっくりこなくて会社を辞めてしまった。不甲斐ない。でも、まぁ、そういうもんさ。
外大生は変わっている?変わった人の宝庫
外大生って、本当に変わった人が多い。でも、その「変わってる」が魅力的なんだよね。
- 突然マイナー言語を勉強し始める人(ハワイ語とかがある)
- 一人で海外旅行して現地の人と仲良くなって帰ってくる人
- めっちゃマイナーな場所へ行く人(ブータンに一人旅した子がいて、純粋に羨ましかった)
- 「彼氏できた」「何人?(なにじん?)」という会話をする
- 留学したら海外に友達がいるので寝床に困らない
- 民族衣装で普通にキャンパスを歩いている
- 一人飯を当たり前にしている人(ぼっち飯への偏見がない)
- 民族楽器を始めたり、その国の古典文学を原文で読んだりする人
- やたら洋楽や海外ドラマ、エンタメに詳しい
この前母校のyoutubeをみたけれども、あんまりかわっていなくて安心した。
普通の大学生なら「え、大丈夫?」って思うようなことでも、外大生なら「あ、またか」って感じで受け入れられる。それが外大の文化だった。
みんなそれぞれの世界を持っていて、それを否定する人がいないから、どんどん個性が発揮される環境だった。
私も正直、めっちゃ言語のエキスパートではなかった。むしろ「もっと勉強しておけばよかった」って後悔するタイプ。平均以下をよくとってた。
でもまぁ、なんとか卒業できた。留学するのも割と当たり前だったので、休学して、5年間学校に通っている。何の不安もなかった。
外国人観光客増加の時代を生きる
今、外国人観光客が増えて、在留外国人も300万人を超えた。
これってすごいことだと思う。ホテルの仕事がほぼ外国人になる日も、そう遠くないかもしれない。この変化について、賛成か反対かは人それぞれだと思う
でも、私たち外大生にとっては、学んだことが活かせる時代になったとも言える。語学力だけじゃなく、異文化理解の経験が求められている。
ここに正解はない。でも、一つ言えるのは、海外に行って、戻ってくる日本人も増えたらいいな、と思っている。海外にいってなかばハイになっている人の話はおもしろい。どうせなら、ネガティブなことじゃなくてポジティブなことを世の中に発信してほしい。
社会に出てから気づいた外大生の価値
働き始めて、しばらくは外大生属性の人に会わなかった。
でも、今は日本語学校で働いているから、また外大生っぽい人たちと出会う機会が増えた。異なる価値観を理解しようとする姿勢、そして「人と違ってもいい」という寛容さ。
グローバル化が進む中で、外大生が身につけた「変わっている」ことを受け入れる力(これは「勇気」と言いかえられるかもしれない)は、きっと社会の役に立つ。
まとめ:変わってることの価値
外大生は確かに変わってる。でも、その変わり方が魅力的だと思う。
就活支援がなくても、なんとかやっていく力がある。完璧じゃなくても、それぞれの道を見つけていく。
私たちが学んだのは、言語だけじゃなく、多様性を受け入れる心だったから。
そう思うと、外大生でよかったなって思える今日この頃です。