今、若者からシニアまで幅広い世代に注目されている「おてつたび」。地方で働きながら旅をする、という新しいスタイルの旅行として人気を集めています。
でも、実際に参加する前に知っておくべきことは、たくさんありますよね。
- おてつたびの実態とデメリットとは
- 主要サービス徹底比較:おてつたび vs ボラバイト vs タイミートラベル
- おてつたび×ボラバイト×タイミートラベル:3大サービス完全比較
- 世代別!参加前に知っておくべきこと
- これからのおてつたび活用術
おてつたびの実態とデメリットとは
おてつたびはSNSやメディアでは素敵な体験として紹介されることが多いですよね。
確かに、とっても魅力的な制度で、今の価値観にとってもマッチしているコンセプト。でも、実際に参加する前に、知っておくべき現実もあります。
特に気になるのが、交通費の問題と、現地での働き方について。実際に確認をしていきましょう。
最大のデメリットは交通費が全額自己負担であること
おてつたびの最大のデメリットといえば、やはり交通費が全額自己負担という点。
車で移動する人ならばまだしも、例えば、東京から北海道への参加を考えた場合、往復の交通費だけで3万円以上かかることも。
総労働時間 | 52時間 |
収入合計 | 70,200円 |
交通費 | -35,000円 |
実質収入 | 35,200円 |
52時間×1,200円 | 62,400円 |
収入合計 | 62,400円 |
普段の食費 | -2,0000円 |
実質収入 | 42,400円 |
こうした交通費の負担は、思った以上に大きな影響を与えます。
ただ、普通にアルバイトをしていると家賃や食費がかかるので…だからこそ目的に沿った賢い計画が大切です。
また、おてつたびのそもそものコンセプトが「行きたいと思った地域の交通費がかかって、行くのをやめてしまう。だったら、お手伝いをすることによって交通費をゲットすればいいじゃん!」なので、がっつりかせぐことを目的としていないんですよね。
シフトが急に変更される可能性
現地に到着してからも、特に繁忙期は、予定していたシフト通りすべてが進むわけではありません。まぁこれはどんなアルバイトでも仕事でも同じですよね。
たとえば農業のおてつたびなら天候による変更は当たり前ですし、観光地での仕事なら予想以上に忙しくなって、休憩時間が短くなることだってあります。
とはいえ、これは地域で働く醍醐味でもあります。
臨機応変な対応が求められますが、その分、現地の方々との信頼関係も深まっていくのも事実です。ちなみに農業ってどれくらい大変なの?というブログはこちらをご覧ください。日本でも農業でも何度も短期バイトをしてきました。
人気のエリア・受け入れ先の倍率が高い
人気エリアや評価の高い受け入れ先は、予想以上の競争率になっています。
このことは、実際におてつたびのQAにも書かれており、申し込み倍率が2~5倍以上と非常に高くなっているとのこと。
特に以下のようなケースでは、募集開始からすぐに定員に達してしまうこともあるため、早めに行動しましょう。
ただ、これはどんなアルバイトでも同じことが言えます。
大切なのは、自分のスケジュールをあらかじめ確認し、募集開始と同時に動けるよう準備をしておくことです。
主要サービス徹底比較:おてつたび vs ボラバイト vs タイミートラベル
おてつたびだけでなく、似たようなサービスはいくつもあります。
それぞれに特徴があって、目的によって使い分けるのがベスト。ここでは、主要な3つのサービスを詳しく比較していきましょう。
おてつたび | ボラバイト | タイミートラベル | |
---|---|---|---|
特徴的な点 |
【広報がとっても上手!!!】 ・代表の熱意あるPR活動 |
・老舗サービス ・長期滞在向け ・本格的な労働重視 |
・スキマバイト感覚 ・気軽な参加 |
登録のしやすさ | ◎ Google連携で簡単登録 直感的なUI |
△ 都度履歴書入力が必要 手続きがやや複雑 |
○ LINE登録が必要 |
滞在期間の特徴 | 1-3日程度から数週間の短期が中心 | 1週間~数ヶ月の長期 | 数日~1週間程度の短期 |
メインターゲット | 20-30代旅行好き (中高年も歓迎) |
長期休暇の学生 地方移住検討者 |
旅行ついでに 収入を得たい層 |
受け入れ先の特徴 | ・デジタルに強い ・口コミ重視 ・短期受入に慣れている |
・長期労働力として ・本格的な仕事 ・農業・酪農が多い |
・おてつたびに近い受け入れ先 ・観光地中心 ・短期の人手不足 |
おてつたび×ボラバイト×タイミートラベル:3大サービス完全比較
国内の地域滞在型ワークサービスの中で、特に注目を集めているのがこの3つ。それぞれの特徴と違いを、実際の利用状況から詳しく見ていきましょう。
おてつたびが仕掛けるPR戦略の特徴
おてつたびの特徴として、代表の想いの熱さ、行動力が目覚ましいと思っています。
たとえば起業家支援プログラムへの参加や積極的なメディア露出展開をしていて「新しい旅のカタチ」として発信を続けています。
サイトの雰囲気がとってもおしゃれでし言葉遣いもいやらしくなくて、とても素直な気持ちが書かれているため、若い世代の価値観にも合致して心をつかんでいるのでしょうね。
利用者目線で見た登録のしやすさ
3つのサービスの中で、最もスムーズな導線を持つのがおてつたびです。
これは3つのサービスを比較してみるとめちゃくちゃよくわかります。
全部に登録をしたことがあるのですが、おてつたびはGoogleアカウントとの連携で簡単に登録でき、直感的なUIで希望の案件を見つけやすい設計になっています。
一方、ボラバイトは都度ウェブ上に履歴書を入力していき、やや手続きが複雑。
タイミートラベルはLINEの登録が必須になります。
受け入れ先の情報も、参加した人からの口コミもとっても便利!!こうしたものを使いこなせる人達が受け入れ先となっているので、ある程度デジタルのこともわかっている人達が多いです。
実際の求人数と案件の質
おてつたびとタイミートラベルは観光地や農村部での短期求人が豊富で、特に1-3日程度の気軽な参加が可能な案件が多いのが特徴。
ボラバイトは1週間〜数ヶ月の長期案件が中心で、より本格的な労働力として募集されるケースが多くなっています。
各サービスのターゲット層の違い
おてつたびは20-30代の旅行好きをメインターゲットとしながらも、中高年層まで幅広く受け入れています。ボラバイトは長期休暇を活用したい学生や、地方での生活を真剣に考えている層が中心。タイミートラベルは、旅行のついでにちょっとした収入を得たい層をターゲットとしています。
受け入れ先の特徴と傾向
興味深いのは、最近ではおてつたびとボラバイトの両方に登録している受け入れ先が増えている点です。
使えるサービスが増えていくことはいいことですね。
世代別!参加前に知っておくべきこと
おてつたびは、実は世代によって得られる経験や注意点が大きく異なります。ここからは、それぞれの世代に特有の注意点やメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
大学生が気をつけるべき3つのポイント
大学生の参加が多いおてつたびですが、気をつけるべきポイントがいくつかあります。特に長期休暇を利用する場合は、計画的な準備が必要です。
ただ、大学生だからこそ得られるメリットも大きいです。
大学生はお金が少ない…でも、地方の生活も知りたい。そのいいとこどりができるため目的は「お金稼ぎ」ではありませんね。
長期休暇を活用できる柔軟性があり、将来のキャリアにつながる経験も積めます。また、地方で働く経験は、就職活動での自己PRにも活かせるポイントになりますよ。
会社員の副業としての注意点
働きながらおてつたびを活用する方も増えています。ただし、会社員の場合は、副業・兼業に関する確認が特に重要です。
また、有給休暇の使い方も計画的に考える必要があります。
休暇を分散させて参加するのか、まとめて長期で取得するのか。これは、受け入れ先の希望と自分の状況を照らし合わせて決める必要があります。
特に繁忙期は、受け入れ先の要望に柔軟に対応できる期間を確保しておくと良いでしょう。
40-50代のセカンドキャリア視点での考慮点
40-50代の参加者にとって、おてつたびは地方での新しい働き方や暮らし方を探る機会にもなります。ただし、若い世代とは異なる視点での準備が必要です。
これからのおてつたび活用術
最後に、繰り返しになりますが収支の面から見ると、おてつたびは単純な「稼ぎ」としては効率が良いとは言えません。
何度も伝えている通り、目的が「お金稼ぎ」ではないからです。
しかし、経験値や人脈形成など、金銭では測れない価値も確実にあります。
うまく活用することで、思わぬチャンスが広がることもありますよ。
確かに、交通費の負担や収入面での不安定さなど、デメリットとしての気になる点はいくつもあります。
でも、それらは決して「参加しない理由」にはならないと思います。むしろ、これらの特徴をしっかり理解した上で、自分なりの参加スタイルを見つけることが大切です。
目的が「お金稼ぎ」なのであれば、おてつたびよりもリゾートバイトなどを通じてお金をためたほうがよっぽど手っ取り早いです。
時期や立場によって、いろいろなサービスを使い分けられるといいと思いますよ!!
日本でのたのしいであいを大切にしていきましょう!