「ワーホリ中の活動としてファームステイやWWOOFに興味があるけど、英語ができないから無理かな...」
そんな不安を抱えていませんか?
結論から言うと、英語が苦手でもWWOOFは可能です。そして、それなりの準備は必要になります。
この記事では英語初心者でもWWOOFを成功させるための具体的な方法をお伝えします。まずは自分の目的とレベルを把握することから始めましょう。
- WWOOFとは?初めての人向け基礎知識
- WWOOFに行く目的で選ぶ3つの方法と比較
- WWOOFに向かう前に要注意!失敗する人の3つの特徴
- 【英語力別】WWOOF成功のための準備ガイド
- WWOOFでよくあるトラブルと解決策
- 実践 WWOOFの応募から滞在までの流れ
- 【まとめ】英語ができなくてもWWOOFは可能な3つの理由
WWOOFとは?初めての人向け基礎知識
WWOOFは、「World Wide Opportunities on Organic Farms」の略。
「ファームステイ」の受け入れ先と行いたい人をマッチングする団体です。
有機栽培を行う農家で、果物・野菜・酪農などジャンルを問いません。日本にもあります。
簡単に言うと、農家さんのところでお手伝いして、宿泊と食事をもらえるシステムですね。
大切なのは、農作業のお手伝いをする意欲と、異文化を理解しようとする姿勢です。まずはWWOOFの基本的な仕組みを理解して、自分に合った参加方法を見つけていきましょう。
ところで、現在は日本でも様々なマッチングサービスができていますね。旅をしながら地元の人たちと触れ合える「おてつたび」も人気を博しています。
WWOOFの仕組みとは労働と宿泊の交換システム
WWOOFは世界中の農場で働きながら滞在できる仕組みです。1日4〜6時間の作業を手伝う代わりに、宿泊場所と食事が提供されます。
英語力は完璧である必要はありませんが、ホストファミリーとの日々の生活や作業指示の理解には、ある程度の英語力が必要になります。
例えば「水やり」「収穫」「掃除」といった基本的な作業内容を理解できる程度の英語は必須です。
水やりって、カフェで働いていたら使わない英語ですよね。なので、WWOOFをしたいと思ったら、WWOOFで使う英語の習得を目指しましょう。
世界中で展開されているWWOOF!参加できる国と特徴
WWOOFは世界60カ国以上で実施されています。英語圏以外の国でも、基本的なコミュニケーション手段は英語になることがほとんど。
私はカナダワーホリ中に2か所でファームステイ体験をしてきました。
以下のような仕事をしました。
- ▶ 草むしり
- ▶ レタスの苗上げ
- ▶ 小さい畑を耕す
- ▶ トマトの剪定作業
- ▶ 飼っている猫の世話(笑)
- ▶ 配達する野菜へのラベルはり
- ▶ 洗濯機を使った野菜洗い
もちろん、家の掃除や食器洗いなども行いました。
実際に体験してみたことも踏まえて、人気の参加国としては以下のような特徴があります。
- ➤ オーストラリア:英語環境重視、大規模農場
- ➤ ニュージーランド:比較的ゆったりした農場生活
- ➤ カナダ:小規模農場が多く、家族的な雰囲気
英語に不安がある場合は、まず日本国内でWWOOFを経験することをおすすめします。
日本語で農作業の基本を学び、徐々に海外にステップアップしていく。そんな段階的なアプローチも賢い選択です。
WWOOFに行く目的で選ぶ3つの方法と比較
「とにかく海外に行きたい!」「農業がしたい!」「お金をかけずに長期滞在したい!」
WWOOFに興味を持つ理由は人それぞれ。でも、なぜWWOOFなのかという目的をはっきりさせることで、準備の仕方も変わってきます。
なぜなら目的によっては、他の方法や日本国内でのWWOOFの方が向いているかもしれないんです。
フローチャートを確認しながら、自分に最適な選択をしてください。
海外WWOOF
チャレンジ!
日本でWWOOF
がおすすめ
まずは英語学習
+日本WWOOF
文化交流重視の
ホストを選択
まずは英語力
アップから
他の選択肢も
検討推奨
目的の明確化
をおすすめ
農業経験を目指すなら日本と海外どちらがいい?
「農業を学びたい」が第一の目的なら、最初から海外WWOOFを選ぶ必要はありません。
むしろ、日本国内でWWOOFを始めることをおすすめします。
その理由は以下の通りです。
日本国内のWWOOFで学べること
日本国内のWWOOFでは、言葉の心配なく農作業の基本を学べます。野菜の育て方、農具の使い方、収穫のタイミングなど、基礎知識を母国語で深く理解できるのは大きな利点です。
また、全国津々浦々いろいろな伝統があるとはいえ、基本の考え方はそんなに違いません。
なので、住み込みで働いてもカルチャーショックも受けにくいです。ストレスが少ないというのはとても大切なことですね。
それから、まさに私自身がそうだったのですが、日本での経験があると、海外での農作業でも「あ、これは日本でやったあの作業だ!」と理解しやすくなります。言葉が完璧に理解できなくても、作業の予測がつくというわけです。
私は、日本で超過酷と言われるレタス農家に住み込みをしたおかげで、どんなことでもへっちゃらな精神力もつきました。笑。
海外WWOOFならではの農業体験
一方、海外WWOOFでは、その国特有の農法や栽培作物に触れられます。例えば広大な土地での放牧型農業や、日本では珍しい作物の栽培など。
ただし、作業指示を理解するための英語力は必須です。
段階的なアプローチを行うときのスケジュール
このように農業目的の場合、いきなり海外WWOOFに飛び込むのではなく、段階的なアプローチを検討してみてはいかがでしょうか。
まずは日本で経験を積み、ある程度の農業知識と英語力が身についてから海外にチャレンジする。そんな計画的なアプローチも賢い選択です。
異文化体験ができるWWOOFの選び方
「現地の暮らしを体験したい!」というのがワーホリでWWOOFを行う最大の目的の人もいるでしょう。
この場合は、日常会話レベルの英語力がないと、せっかくの異文化体験が表面的なものになってしまう可能性があります。
ホストファミリーとの生活体験
ファームステイは、基本的に「GIVE and TAKE」の関係で成り立っています。
住む場所が提供されるため、ホストファミリーと過ごす時間は、その国の文化を肌で感じられる貴重な機会です。
例えば食事の時間などに、お互いの文化について話し合えたら、より深い異文化理解につながります。
私の場合、子供がいる家にお世話になったためボードゲームに付き合うことも多かったです。
また、ホストが日本で働いたことがある人だったので、日本の働き方についても話しました。
文化交流を重視するホスト選び
文化交流を目的とする場合、ホスト選びが特に重要です。
レビューやホストの自己紹介文をしっかりチェックしましょう。「We enjoy cultural exchange」や「We love learning about different cultures」といった記載があるホストは、交流に積極的な傾向があります。
ただし要注意なのが、文化交流を重視するホストほど、コミュニケーション力を求められるという点。英語が全く話せない状態では、お互いにストレスになってしまう可能性も。
また、「文化交流をしたくない」ホストはほぼ0ですのでその辺は悪しからず。
費用を節約したい人向けのWWOOF活用方法
「ワーホリの滞在費を抑えたい!」これも多くの方のWWOOF参加理由です。
確かにWWOOFなら宿泊費と食費が無料。でも注意してほしいのは、単なる「タダ宿」「タダ飯」的な発想になってしまってはいけないということです。
長期滞在を考える場合、ホスト選びが特に重要です。以下のポイントをチェックしましょう。
長期滞在は心身ともにストレスがたまることもあるため、それなりに便利な場所のほうが、結果としてプラスになることが多いですよ。
WWOOFに向かう前に要注意!失敗する人の3つの特徴
WWOOFは誰でも気軽に参加できる制度ですが、だからこそ準備不足で失敗するケースも少なくありません。あなたは以下のような傾向がないか、チェックしてみましょう。
「とりあえず海外経験」では通用しない理由
ただ海外に行きたいだけ、という動機では現地での学びが深まりません。農業への興味や異文化理解への意欲など、明確な目的を持つことが重要です。
事前準備をしっかりする大切さ
語学力も農業知識も、いきなり現地で身につくわけではありません。日本でできる準備を怠ると、貴重な機会を無駄にしてしまう可能性があります。
計画性を持って臨む重要性
「なんとかなるさ」という態度では、ホストファミリーとの信頼関係も築けません。自分の現在地を正しく認識し、段階的に準備を進めることが成功への近道です。
【英語力別】WWOOF成功のための準備ガイド
「英語ができない」といっても、その程度はさまざま。
自分の英語力を正しく把握し、それに応じた準備をすることが大切です。ここでは英語力別に、具体的な準備方法をご紹介します。
※すぐの参加は非推奨。3-6ヶ月の準備期間を設けましょう
必須準備:- 基本フレーズの習得
- I don't understand(分かりません)
- Please show me again(もう一度見せて)
- Where is...?(...はどこですか) - 日本での実地経験
- 日本のWWOOFホストで練習
- ボラバイトでの農業体験 - 自己学習
- オンライン英会話で練習
- 農場動画の字幕視聴
- 農作業特有の表現
- 収穫指示:These are ready to harvest
- 野菜の手入れ:Water the base, not the leaves
- 安全指示:Watch out for the electric fence - コミュニケーション準備
- 体調管理の報告方法
- 文化の違いへの対応
- 基本的なマナーの確認
- 深い会話のための準備
- 農業についての専門的な質問
- 持続可能性についての議論
- 文化交流の話題 - 注意点
- 農業初心者の立場を忘れない
- 謙虚な姿勢を保つ
- 英語力に頼りすぎない
あなたの現在の英語力はどのレベルでしょうか?
英語が全くできない人の準備方法
「英語が全くできない」という方は、正直に言うとすぐのWWOOF参加はおすすめできません。
繰り返しのステップになりますが、3-6ヶ月後の参加を目指せるようなスケジュールを立てましょう。
誰でも海外へ行くと落ち込む時期があります。英語ができないまま海外へ行くと、その落ち込み方がひどくなってしまうので事前準備を怠ってはいけませんよ。
最低限覚えたい英語フレーズ
以下のフレーズは、WWOOF先での生活で必ず使う表現です。これらが使えないと、基本的なコミュニケーションすら難しくなってしまいます。
日本でできる事前準備
海外WWOOFに向けて、日本でできる準備は意外と多くあります。
特に注目してほしいのが「日本でのWWOOF体験」です。英語の心配なく農作業を覚えられるので、海外での作業指示も想像しやすくなります。
WWOOFに限らず、「ボラバイト」という農業体験もありますよ。
日常会話レベルの人が準備すること
日常会話ができるレベルなら、WWOOFにチャレンジする基礎的な条件は満たしています。ただし、農作業特有の表現や文化の違いによる誤解を防ぐため、以下のような準備をしておくと安心です。
農作業で使える実践英語表現
農作業現場では、日常会話では使わない独特の表現がたくさん出てきます。以下のような場面別の表現を押さえておきましょう。
ホストとのコミュニケーション方法
作業以外の場面でも、スムーズなコミュニケーションのために意識したいポイントがあります。
特に注意したいのが体調管理の伝え方です。日本人は遠慮しがちですが、体調不良は必ず報告する習慣をつけましょう。
また、文化の違いによる誤解を防ぐため、食事の決まりやシャワーのルール、掃除の分担方法など基本的なマナーも確認しておきましょう。
英語上級者が準備すること
英語に自信がある方でも、WWOOFならではの準備は必要です。
上級者だからこそ、より深い文化交流や農業知識の習得が可能です。ただし、話題選びには配慮が必要です:
が堪能でも農業初心者という立場は忘れないようにしましょうね。
英語が話せるからといって、すべてが上手くいくわけではありません。謙虚な姿勢を保ちつつ、自分の英語力を活かして周りともコミュニケーションを取っていくことが大切です。
WWOOFでよくあるトラブルと解決策
英語力だけでなく、文化の違いや生活習慣の違いでもトラブルは起こりえます。でも、事前に知っておけば多くは防げるので、特によくある問題とその対処法を見ていきましょう。
言語の壁で困ったときの対処法
言葉が通じないからといって、すぐに諦めないでください。
ジェスチャーや写真を求めたり、実演してもらえばスムーズに理解が深まることもあります。
また、プライベート時間の考え方や清潔感の基準の違い、食事の味付けなどで困ることもあると思いますが、翻訳アプリなどを用いて相手の意図をきちんとくみとる姿勢を見せましょう。
ホストと相性が合わない場合の対応方法
相性の問題は誰にでも起こりうること。無理に継続する必要はありません。ただし、以下のステップを踏んで判断しましょう。
実践 WWOOFの応募から滞在までの流れ
ここまでで、英語力の目安とステップについて見えてきたのではないでしょうか。
いよいよ具体的な行動に移りましょう。
登録から参加までの流れと費用
WWOOFへの参加は、まず各国のWWOOFサイトでの会員登録から始めます。
例えばオーストラリアの場合、2年間の会費は70豪ドル程度。この登録料以外にWWOOFに支払う費用は発生しません。
英語が苦手でも大丈夫なホストの探し方
初回メッセージの書き方と例文
最初のメッセージは簡潔に、でも必要な情報はしっかり伝えましょう。
このあと、具体的な到着日の確認や待ち合わせ場所、連絡先のやりとりが行われます。
【まとめ】英語ができなくてもWWOOFは可能な3つの理由
ここまで読んでくださった方なら、もうお分かりでしょう。WWOOFは英語が完璧でなくても参加は可能です。
ただし、それなりの準備と心構えが必要です。
最後に、成功のカギとなるポイントをまとめました。
必要な英語力は日常会話レベルで十分
最低限な英語レベルはもちろん必要です。
特に農業に関する作業内容の理解と、困ったことを聞ける能力、そして日常的なあいさつや感謝の言葉が言える状態にしておきましょう。
英語力以上に大切なこと
そして、英語の準備とあわせて考えるべきこともまとめておきます。
英語ができないからと諦める必要はありません。でも、準備なしでの参加は避けましょう。
自分の英語力に見合うスケジュール計画、ホスト選びを行うことで、素晴らしいWWOOF体験を目指してください。