社会人3年目。
毎日の仕事に慣れてきた一方で、どこか物足りなさを感じていませんか?
そんなときにふと考え始めるのが、
「日本ではなく海外に行ってみるのはどうだろうか」「そうだ。ワーホリへ行こう」。
この、「そうだ。京都へ行こう」ばりのノリ。
大学時代に2回留学、30歳になってワーホリをした私個人的には「いいじゃん、行ってきなよ」と背中を押したいのですが、やっぱり現実も知りたいですよね。
というわけで、今回は社会人3年目前後のあなたがワーホリをするべきか?しないほうがいいのか?どちらに当てはまるのか、考えていきましょう。
なぜ26歳前後の若手社会人がワーホリを考えるのか
毎日を必死に走り続けてきた社会人生活も3年目。
ようやく周りを見渡す余裕が出てきて、「これからどうしたい?」と自分に問いかける時期かもしれませんね。
3年目は、ワーホリに限らず転職活動など、何かしら「人生に変化をもたらしたい」と考えたい時期でもあります。
実際、私自身ずーーーーっとうじうじ悩む日々でした。なぜ社会人3年目にはそのような悩みを持ちがちなのでしょうか。その理由を考えていきましょう。
社会人3年目で訪れる将来への不安と成長欲求を抱くから
毎日の業務にも慣れて、中には後輩が入ってきている人もいるかもしれません。
反対に、まだまだ下っ端として走り回る日々、なかなか仕事をまかせてもらえず「どうすれば成長できるんだろう?」と考えている人もいるかもしれません。
私自身はこんなことを考えていましたよ。
社会人3年がすぎた。仕事の基本は身についたけれど、このまま同じ環境で年を重ねていくことに、どこか不安を感じている。そんな気持ちです。
それに対して、賛否両論あるのも事実です。でも、まずは「自分は何かしらの形で成長を望んでいるんだ」という気持ちを認めてあげましょうね。
どのような結論を出すにしろ、日々仕事に励んで、その人生に疑問を持つことは決して悪いことではありません。
そして、その先に「ワーホリ」という選択肢が生まれるのもわかります。
海外での生活は、言語はもちろん、価値観そのものを大きく広げてくれますからね。日本では当たり前と思っていたことが、実は別の方法もあることに気づかされます。
女性特有の年齢的なプレッシャーと今しかできない選択があると思うから
特に女性の場合、社会人3年目=26歳前後という年齢は、多くの選択に向き合う時期です。正直、プレッシャーを感じることも多いはずです。
この時期だからこそ、思い切った挑戦ができるのも事実です。
まだ独身で、家族の心配も比較的少ない。貯金も少しずつできてきた。そんな今だからこそ、新しい環境に飛び込むチャンスかもしれませんよ。
私自身、20代のうちにやりたいことを思いっきりできた環境にいたからこそ、30代になっても焦ることはありませんでした。
少しだけ私の話をしますね。
私が実際にワーホリをしてみたら、いわゆる、「自己肯定感」があがりました。
仕事も結婚も大切。でも、その前に自分のことをもっと知りたい。自分の可能性をもっと広げたい。そんな気持ちに、素直に向き合ってみませんか?
このまま日本で働き続けることへの漠然とした違和感を持つから
キャリアに関する違和感、年齢的な違和感。
うーん、確かにそれもあるんだけれども、3年働いてみるともっともっと漠然と「なんとなく日本での生活に違和感がある」「そもそも正社員として働くことに違和感がある」という人もいるかもしれませんね。
このようなことを考えた荒、あなたがやるべきことは「行動すること」です。
今持っているものを両手から手放して、やり直したいと思う気持ち
日本のルールになじめなくて、隣の芝生に行ってみたいと思う気持ち
これは、たぶん周りの人にいったら「そう思うだけだよ落ち着きな」と言われると思う。
でも、本人からしたら一大事で、同じところでずっと悩んでしまうまま月日が経ってしまうんですよね。
漠然とした違和感があるなら、とりあえず情報を公平に調べてみたらいいんです。行動をしてみたらいいんです。
「働く」意味は人それぞれです。そりゃ、まず第一にお金のためでしょうという人も多いです。でも、お金をもらえればそれでいいのかというと、それでは満足できない人もいるわけですね。
キャリアカウンセリングの勉強をしていると出てくるのですが、いわゆる「キャリアアンカー」というものが人によって違うのです。
社会人3年目でワーホリに行くメリットを徹底解説
実は、社会人3年目というタイミングは、ワーホリにとってかなり理想的な時期なんです。なぜなら、基本的な社会人スキルが身についている上に、まだ柔軟な発想や適応力も持ち合わせているから。
ここでは、あなたの決断の後押しになるメリットを、具体的にお伝えします。
28歳前後の帰国は転職市場で最も需要が高い年齢
ワーホリから帰国後の年齢って、なんやかんや重要なポイントとなります。
自分では全然気にしていなくても、周囲の目として、また、労働市場としてみると現実は厳しいんです…。
でも、社会人3年目前後でワーホリをしたら帰国したときの年齢は28歳前後。この年齢、いってしまえば「無敵」です。
もう一度言いますね。「無敵」です!!!!
一般的な転職市場において、20代後半というのは方向性を間違えなければわりとスムーズに転職が決まります。
実際、私が転職支援を行っていた際、20代(特に営業職)はびっくりするくらい書類の通過率が高かったです。
もちろん、一般の転職希望者と比較すると、「ワーホリ」はある種ブランクととらえられてしまいます。そのため、当然ですが帰国後の就職活動では「なぜワーホリに行ったのか」という質問が必ず来ます。
でも、企業は落とすためにこの質問をしているわけではありません。あなたの人生に対する納得感と持っているスキルを知りたいんです。
これに対して、3年の社会人経験を踏まえた上での決断という文脈で説明できると、大きな強みになるんです。
主に30代向けのお話ですが、マインドセットの重要性を述べた記事も参考にしてくださいね。
ワーホリ以外の何かでその欲求を埋めることは難しい
「国内旅行でも似たような経験ができるんじゃない?」「海外旅行だけでもいいんじゃないの?」という声も聞こえてきそうですが、実はそうでもないんです。
このよううに、週末旅行だけでは得られない、長期の海外生活ならではの学びがあります。
例えば、家探しから銀行口座の開設まで、全てを自分の力で成し遂げる必要があります。その過程で、想像以上の成長が待っています。
ワーホリをしようかな、と考える社会人3年目は多かれ少なかれ「変化」を求めています。そして、それをワーホリ以外で埋めようとしても、正直うまくいくケースは少ないと思います。
だってあなたの中ですでに「ワーホリをする」という答えは出ているんですから。厳しいことを言うと、その背中を押してほしいか、もしくは行動しないことを合理化させようと思っていませんか?
どうですか?これが、私が20代の頃ワーホリをしたいけれども他の事で埋めようとした「合理化」の顛末です。
このエンドレスループから抜け出すには、ちゃちゃっと本当にやりたいことをやればよかったんですよ。それが正しいか間違っているか?そんなのあなたの心が知っているはずですよ。
ワーホリをしても失うものは意外と少ない
そうはいっても、やっぱり先が見えないことに対する決断って一大事ですよね。
「今の仕事を辞めるのは怖い」「今の生活を手放すのが不安」そんな気持ち、とてもよく分かります。
でも、ワーホリに行ってみてわかりました。失うものより、得るもののほうが圧倒的に多いです。
確かに、今の仕事は一旦終わりを迎えます。でも、あなたはワーホリの前に働いた経験だってあるんです。その実務経験は誰にも奪えない財産なんですよ。
また、金銭的な話については個人差があると思います。でも、今すぐ無一文になるわけではないですよね?ワーホリでつちかった行動力や語学力をいかして業務委託契約を結んだり、自分でビジネスをしたっていいんです。最悪、まずはアルバイトをしながら仕事を見つけたっていいんですよ。
「正社員じゃないと人生終わった」と思わずに、柔軟に行動すれば道が見えてきますよ。
むしろ、行動しないことで失う可能性のあるもの、社会人3年目なのであれば例えば「やりたかったことに挑戦する勇気」や「新しい可能性への期待」のほうが、実は大きいかもしれません。
社会人3年目のワーホリで失うものはあるのかを検証
いや、そうはいってもちょっとくらい失うものはあるでしょ???とまだまだ不安なあなたに、実際に私が経験したことも踏まえてお話しますね。
日本の常識が通用しない環境で生活することで価値観の揺らぎが起きる
海外での生活で最初に直面するのが、「当たり前」が通用しない経験です。これは想像以上にストレスフルかもしれません。
例えば、約束の時間に遅れてくる人を責められない文化や、仕事中でも堂々と私用電話をする同僚を目にすることも。最初は戸惑いや不快感を覚えるかもしれません。
でも、びっくりするのは最初だけ。徐々にこの光景に慣れていきます。そして今度は、日本に戻ったときに衝撃を受けます。「あれ、日本ってこんな感じだったっけ?」と。そして、しばらくは逆カルチャーショックに陥ります。
そうすると、日本の従来の価値観になじめなくなってしまったり、自分の考え方が変わってしまったりする可能性はあります。そのあたりは良くも悪くもワーホリで「失うもの」でしょうね。
もちろん郷に入っては郷に従え。日本にいる間、ルールはきちんと守りますよ!!
適用できないと「ワーホリをしなければよかった」という気持ちになり自信を失う
確かに、誰もが一度は後悔の念を抱く瞬間があります。特に生活が軌道に乗るまでの最初の期間は要注意です。
そのときにうまく回復できないと、残念ながら自信喪失につながってしまう恐れがあります。
でも、これって実は当たり前のプロセスなんです。
大切なのは、この時期を「一時的な通過点」として捉えること。毎日日記をつけたり、同じような境遇の人とつながったりすることで、この時期を乗り越えた人がたくさんいます。
「失った」と考えるかどうかはあなたの気の持ちよう次第です。
これまで築いてきた人間関係や快適な生活環境との一時的な別れ
日本での快適な生活や大切な人間関係を手放すのは、確かに勇気のいる決断です。
家族や友人との日常だけではなく、場合によっては恋人と遠距離恋愛になる可能性もありますよね。
でも、現代はSNSやビデオ通話で、離れていても繋がり続けることができます。
一時的な別れは、それまでの関係性を見つめ直すチャンスにもなります。
帰国後、より深い絆で再会できる。そんな経験をした人も多いんです。このあたりは、もちろん関係性にもよりますが工夫次第!
「帰国」というゴールが見えている話ですから、悲観しすぎないようにしましょう。
まだワーホリをしないほうがいい人もいる!おすすめしない特徴3選
とはいえ、誰にでもワーホリがベストな選択というわけではありません。
あれ、ここまで散々社会人3年目がワーホリで失うものは意外と少ないといったのに?なんですけれども。
でも例外があると思っています。ここでは、もう少し準備や検討が必要なケースについてお伝えします。
貯金額が0だけれどもなんとかなると思っている人
まず1つ目。「なんとかなる!」という前向きな気持ちは素晴らしいのですが、海外での生活には最低限の資金が必要です。これは、あなたの挑戦を応援するからこそ声を大にして言います。
ある程度のお金は貯めておこう、と。
よくある失敗は、「現地で仕事を見つければ大丈夫」という楽観的な見通し。確かに、運良く早期に仕事が見つかるケースもあります。でも、良い仕事を見つけるためにも、ある程度の資金的余裕は必要なんです。
焦って渡航するより、働いて準備を整えることで、現地での選択肢が大きく広がります。その間に語学学習もできて、一石二鳥ですよね。
お金を貯める余裕がないから一歩踏み出せない、という方は思い切って住み込みバイトとかをしてみるのもありですよ。どうせ会社を辞めるのであれば。
ワーホリをすれば生まれ変われると安易に考えている人
散々「ワーホリは新しい価値観を身に着けられる」といっておいてなんだそれは、と思うかもしれません。
ワーホリの目的なんて自分探しだよ、という考えは間違ってはいません。
でも、ちょっと待ってください。
残念ながら、海外に行っても「あなたはあなた」のまま。
環境が変わることで気づきは得られますが、根本的な変化には、やはり自分自身の意識的な努力が必要なんです。
海外に行けばミラクルはおきません。
シンデレラになっているくらいなら、まずは、国内で小さな変化から始めてみませんか?もしくは、2週間の語学留学から始めてみるなど。
例えば、今の環境でできる新しいことにチャレンジしてみる。その経験を通じて、本当に自分が求めている変化が見えてくるかもしれません。
「ワーホリをしないとその欲求は埋められない」とは書きましたが、こういう人はワーホリをしても「あれ、こんなはずでは?」となる代表例です。
徐々にステップアップをしていって、その夢の先にワーホリがあればいいんです。
高額な支出や借金が既にあり金銭的な余裕がない人
これは厳しい現実かもしれませんが、借金を抱えたままの渡航は、本当におすすめできません。
財務管理を今すぐ行ってください。実はその過程自体が、ワーホリ成功への重要なトレーニングになります。海外での生活では、より厳格な金銭管理が求められるからです。
まずは、今の収支をじっくり見直してみましょう。固定費の見直しや副業の検討など、できることから始めれば、1年後には違う景色が見えてくるはずです。その過程で、自己管理能力も自然と身についていきます。
ワーホリは、逃げ場としてではなく、次のステップとして選びたい。そのためにも、まずは目の前の課題から、一つずつ丁寧に向き合っていきましょう。そうすれば、必ず道は開けるはずです。
まとめ 社会人3年目は可能性に満ち溢れている
社会人3年目という時期は、誰もが人生の岐路に立つ瞬間。その選択肢の一つとしてワーホリは、単なる海外生活体験以上の価値があります。
確かに不安はつきもの。でも、基礎的な社会人経験があり、まだ柔軟性も持ち合わせている今だからこそ、その経験は何倍にも価値が高まります。
大切なのは、「行くべきか行かざるべきか」という二択ではなく、「自分は何を求めているのか」をしっかり見つめること。ワーホリは、その答えを見つけるための一つの選択肢に過ぎません。
でも、もし心のどこかで「行ってみたい」という気持ちがあるなら、ぜひ真剣に検討してみてください。社会人3年目だからこそ持てる視点と、ワーホリだからこそ得られる経験。その掛け算は、きっとかけがえのないものになるはずです。
あなたの新しい一歩を、心から応援しています。